野良犬社労士漂泊記

20世紀に開業した社会保険労務士の独り言

独立開業セミナーを受講(平成11年、1999年)

資格試験でお世話になった学校が合格者向けの開業準備セミナーを開講したので受講しました。

この独立開業セミナーでは、
労働保険料申告書の書き方、
社会保険の算定業務、
給与計算、

等の一般的な社労士業務はもちろんのこと

助成金の受注方法、
簡単な人事制度のコンサルティング
年金相談業務、
簡単な税金の話や確定申告の仕方
等実践的な講義を合計10回にわたり受講。

会社の人事部にも総務部にも配属されてなかった自分にありがたかったのです。


その後、講師の一人と数年間お仕事をご一緒させていただいたことで良くも悪くも影響を受けました。


その独立開業セミナー最後の講義では、開業20年以上のベテラン社労士の心構えのお話を聞いたのですが、その時の言葉で今でもはっきりと記憶している言葉があります。

「君たちは野良犬だよ。自らの意思で飼い犬ではなく、野良犬になることを決めたんだよ。野良犬は自分の食べ物を自力で探して、食べられるか食べられないかを判断するんだよ。美味しいものを食べられることもあるが、毒を食べても自己責任だよ」

この言葉は今でも、使わせていただいています。

 

また、同じ先生が営業に関してもいい言葉を言ってくれました。
「開業後3か月間はどんな業務でもいいので契約を締結するように。3か月以内に契約が取れた人は3年間は粘りなさい。3か月間に必死に営業しても契約が取れなければ、向いてないので独立をやめて会社勤めに戻りなさい。君たちに残された時間は限りがある」

私はというと、独立開業セミナーの講師の言葉通り7月から必死に営業して、8月に最初の顧問契約をいただけました。(その会社とは会社の社内事情により約5年後に顧問契約終了)

 

まあ向いてないこともないのかとの認識で社会保険労務士業が始まりました。